我望百合本『復刊』/百合幼年期の終わり

唐突ですが好きだったけど手放してしまい以後絶版された百合小説や、話題だけど入手できないままに絶版された百合小説、所有しているけれど単にもっと万人の手に渡ってほしい百合作品などを復刊ドットコム様でリクエストページを作成、自ら投票してみました。

まずは『愛百合女学院へようこそ』。

ちょっとエッチなのですがそこがいい。

前半がライトテイストですが後半のシリアス展開は素敵です。

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既読なのですが手元になくてまた読みたくて探してみてるのですが中古本しかない現状です。

 

 

『ダブル・エンゲージ 偽りの姫は騎士と踊る』

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姫と女騎士というだけで気になってはいたものの書店であまり見かけずにそれっきり…。素人くさい買い逃しをしているのが悔やまれているシリーズです。

 

『ワイルドブーケ 花の咲かないこの世界で』

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こちらも女同士の主従関係というだけで以下略…

読みたいものです。

 

「.(period)」

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こちらも既読だし所有していたのになあーという一冊。

実は今回復刊リクエストにあたり著者様の現在を確認していたら瑠璃先生は既に他界されていることを知りました。遅すぎるリクエストだと実感してしまい、悔しさと切なさを感じました。

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復刊ドットコムさんではリクエストの時に価格や特典の希望を細かく確認してくださいます。まず加筆や未収録作品を希望していたのですが、ご本人が他界されているとあってはそれができない。哀悼の意を表してリクエストしました。

ちなみに表紙が玄鉄絢先生なのです。今考えるとなんて豪華な。

女の子でマフィアでアダルトな展開という自分のために誂えたのかというような一冊なので…す、好きなんです…。復刊してくれたらいいなあ。

 

そのほかにも自分がリクエスト作成したわけではありませんが投票させていただいたものも。

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タイトルが気になっていたんです。

しかし『.(period)』といい『384403km』といい物凄いネーミングセンスだ。

本屋でこれらを発注するときになんて読めばいいのやら。

すぐに伝わると思えない。

タイトルってものすごく大切なんですよね。

恐らく当時は長ったらしい状況説明タイトルがブームだったのに、これだけのわかりにくさを打ちだしてくるのは冒険だったのでは。

両方とも共通点があるとすれば玄鉄絢先生が表紙を担当されていること。恐らく一定数のファンが獲得されると見込まれてこの難解タイトルが通ったんじゃないかなー。

個人的にはすごく好きなネーミングです。

 

ラノベばかり続きましたが漫画もリクエストしてみました。

大北紘子先生の『月と泥』。

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平成に入って以降に発刊された百合漫画で一番好きな作品はこれです。

いや世の中すべての百合漫画を読んだわけではないけれど。

 

百合のムック本に百合作品について個人ランキングを寄稿した時にもどうにかして推そうかと迷ったんですが、恐らく私が寄稿しなくても「月と泥」ならば掲載されるであろうと踏んでいたので敢えて自分が推す必要はないと感じたのです。

しかし、個人的には好きで好きで好きで好きでたまらないです。

 

最近「あの頃の百合作品はよかった」みたいなツイートをSNSを見かけることがあるのですが、恐らく「あの頃」って、この頃。2000年代~震災前までだろうなとうっすら感じています。

このように反復の郷愁が生じるからにはポップカルチャーとしての百合というジャンルは幼年期を終えようとしている。

まぎれもなく、恐らく、たぶん。(確信はない)

 

2017年に入って、ゆりめいとや百合展に行ったり、アニメ見たり漫画読んだりする限り、百合って今は大人気としか見えない。

百合が大人気であるようにしか見えない。

でも、長年の百合ファンの方々の実感あるリアクションとして「自分の好きな百合は終わってしまった」というコメントをよく見かける。

そのギャップが私は気になっている。

 

百合の何が終わったのか?

SNSで昨年の夏頃にやっぱり自分は復刊のことを持ち上げてみたのですが反応がまったくなかった。

フォロワーのある方は「復刊はなんか違う」「kindleはリクエストしている」というリアクションをしていらした。

その「なんか」って何なのか。

というのは「あの頃」と呼ばれる頃の自分は百合漫画やラノベにうつつを抜かす暇がなかったり、その時期にリアルタイムで百合作品に接触することができなかった。

リアルタイムで接触していた熱情さえあったならともかく、今は昔の古き良き百合コンテンツとされているものに今さらになって「新しいもの」として接してしまっているのが自分だ。つまりは出遅れているので、百合の何が終わったのか? ということがわからない。今更紙の本になってもなあというのがリアルタイムのファンの見解なのかなあとも思っていたのです。

でも、もしかしたらそれも違うのかもしれない。

つまり復刊って「愛蔵本」になるってことなんですよね。

愛するものが「愛蔵」「名作」化されること、レガシー化されることを忌避されているのかもしれないな、と感じています、なんとなく。

こういう名作化ってつまりは一般化されることの始まりだし、クリエイターにもお金が届くし私は復刊ドットコムを活用するなどしていきたいのです。

もしかしたら一定数のファンは一般化されることを望んでいないのかもしれない。

でも、いつまでも「百合」が稀覯本であることを「あの頃」の値が釣り上ることを望むなんていうことがあるんだろうか?

ある百合愛好家さんは今一時期のある百合レーベルのコミックって絶版化されちゃってるのよねーと語っていたのですが、どこかで誇らしげでもあったので、稀覯本化されることを喜ぶ人たちは一定数いるのかもしれない。もしかしたら、たぶん、メイビー(断言はしない)。

 

しかし、百合書籍をもっとたくさん売るために出版社が何をするかっていったら新人発掘と新作発掘しかできないわけですよ。出版社って出版という商売をする人々の事だから新しいものを見出して企画書出して会議にかけて制作して掲載して編集してやっと書店に持ち込む一冊を作らないとならない。

出版社って新しいものを作るのが仕事なんですよ。たぶん、恐らく。これは別に出版社をけなしているわけでもなくて、彼らも大変なんだ、ということなのだ。

でも、そうでしょう? それくらいは誰でも知っているはず。

 

でも、それを念頭に置かず、出版社主導に物事を考えて懐古主義に陥ってしまうのは仕方ないのかもしれない。

けれど、別に嘆く必要はないんじゃないのかな、ということが言いたい。

懐古主義に陥ってしまうのは何故なのか。

 

百合に限らず、読者は好きな作品に関しては主体性をもつ必要があるのだと思う。

何をロングセラーに至らしめるかは自分で決めたい。

そう思ったのでリクエストしてみた。

他人がどうかは知らないけれど自分はそうしようと思ったのです。

 

百合酒場/ゆりがたり 

○百合酒場

ニコニコ動画をやりました。

プレミア会員の方だとまだ(4/28くらいまで?)聞けるかもしれませんが。

なんだか嬉しかったのでログだけ残しておこうと思います(もう聞けないのかもしれない)

「百合酒場」の検索結果(1ページ目) - ニコニコ生放送

 

【ニコ生(2017/04/21 21:38開始)】百合の話 テスト放送 #co3597389 http://nico.ms/lv296282758?ref=sharetw

 

【ニコ生(2017/04/21 21:38開始)】百合の話 テスト放送 #co3597389 http://nico.ms/lv296282694?ref=sharetw

 

【ニコ生(2017/04/21 22:08開始)】百合の話 テスト放送 #co3597389 http://nico.ms/lv296286724?ref=sharetw

 

百合を語るということをコラムでやっていたんですが、文章というのは現場姓の感じられるものではないので、例えば 

web漫画 とか 同人誌 は

コラム向きではないなという気持ちがありました。

だからツイキャスなどで語れたらなとも思っていたんですが。

かっぱさん、という百合愛好家とご縁がありまして、飲んでいて、うっすらこんなことしてみようと話してその日にやってみました。

 

わりと反響がある、というか、コメントがあったのが驚きました。(ありがとうございます)

最初は3名くらい、ではじめたのですが。

だんだん入場者が増えまして。

枠をとりなおしているうちにだんだんと増えてきた、(ツイッターで呼びかけたら聞てくださった方も)という、そのくだりが、結構生々しくて。

実況って怖いなと感じて、そうではなくて、それだけではなくて、この数のひとつひとつがロボットでない生身の人間だと思うと逃げだしたくなるほどの緊張がありました。

 

向いていない。

 

コメントがある、というのがすごいなと。

だらだらラジオみたいに話すのではなくて、もう、会話、というか。

テレビ電話(?)みたいに対話が成立するのがすごいなと。

同時に現場姓の高さの怖さみたいなものも、ひしっと感じました。

話題は何故かカードキャプターさくらのことばかりだった気がします。

かっぱさんは酔っぱらって、私は甘いものを食べてご機嫌にすごしました。

カラオケボックスでそういうことをするというのも、いいのかなー! というスリルもあって、すごく実験室という気持ちがしました。

正直向いていない。

でも、またやろう、またやりたい、です。

次にやるときは予告してやりたいです。

 

聞いてくださった方がいるのだろうか。ありがとうございました。

声が伝わるってすごいな! 技術ってすごいな、という気持ちが生じました。

 

○ゆりがたり

noteでバックナンバー的にお蔵入りしていたコラムをEnty有料会員限定で公開してみました。

橋本みつる先生の作品について、語っている、文章です。

enty.jp

 

やっと少しは有料会員の方向けらしいものが始められたかな、という。

でも実はこれ、noteでも100円で読めはするので、どっちがまだ得かはわからない。

Entyとnoteでは別別に百合コラムを月に一回くらいは書いていきたい。

 

「ゆりがたりvol.2」はEntyだけで語る内容にしていきます。

ちなみに

「ゆりがたりvol.2」は、天野しゅにんた先生の作品+α の百合について語るつもりです。

+α って、なんだ、と思われそうですが。

+αは、+α、なのです。(暴論)

 

天野しゅにんた先生の百合は。

もう、レズ受けするとかじゃない。

「当事者百合」というジャンルだと思っている。

 

コラムは気楽に読めるような内容だと思います。

 

他者様の(というか、神々の)作品について語って、それが有料ってどうなんだろうなと思いはするのですが。作品が発売されたことのお知らせをして、アフィリエイトする、ということをしていないのです。

そしてまた、だからといって無料でつらつらSNSで語っていたら、観点、論点、みたいなものを、別のライターさんにそっくりもっていかれた、ということも経験したので。

じゃあ、有料でやるよ、と。

お金をとることへの躊躇はあるのですが。

 

ただ、有料会員の内容には自分作品の公開も含んでいて、定額読み放題、みたいにしていくつもりなので、あくまで、ゆりがたりは「付録」みたいにやっていけたらなとも思います。

そして、わかりにくいかもしれないですが初出はあくまでもnoteの方で無料でやります。

こさめ|note

更新後一週間か二週間くらいすぎたら、有料にするとか、そんな感じでやろうかと思ってます。

 

 

実はコミティアを控えています。

そして電子書籍で新たな動きがあるので、そちらもまたお知らせします。

ブログをやめようかなって思ったりもしたのですが。

ブログやめると活動を報じるものがなくなると気付いたので。

やめないことにします。

 

 

 

近況:botsuhakaはじめました

今年に入ってまったくブログを書いていなかった。

このブログは何かの記述をするためというよりも、活動報告的なものとして使おうと考えているのでそれはいいのだ。
けれどもまるで何も活動していなかったみたいになってしまう。

けれど一月以降さしたる動きはなかったと思う。

主に電子書籍の新しい作品に着手したことだろうか。
Entyやtwitterで書けた分を更新してもいるのだが、まとまったらkindleで読めるのであまり強く宣伝してはいない。というよりもtwitterでは流さない方がいい(のかもしれない)

コツコツとFREE!!さんのコラムも継続させて頂いている。
地道にやっている効果か、最近、百合エイターさんが反応してくださることが増えた。
それはもうびっくりするような方からリプライを頂いて、びっくりしてもいる(そのまんま)

レズビアン感覚 - セクシャルマイノリティ情報ポータルサイト「FREE!!」

継続は力だ。

Entyでは既にお知らせしたのだが、コミケットコミティアに申し込んでみた。
既存の同人誌がずっと押し入れで眠っているので、販売したいという気持ちと、既存の作品を紙の本にしてあげたいという気持ちがあるのだ。
ジャンルは腐女子百合。
盛り上がってる百合エイター、自分以外にあんまり見つけたことがない。

腐女子百合のよさをもっとこう…広めたいのだ(語彙力)
いや、ツイッターなどでは既に同志も見つけたのだけど、もっといていいと思う。
潜在的な需要が…あるはずだ…(砂漠に立ち綺麗な目で空を見上げる)
砂漠にも…雨は…降るはずだ…

実は『腐女子百合』として打ち出している作品「ふじょ☆ゆり」は番外編で『尼百合』『社会人百合』みたいな要素もあるのでそのあたりも打ち出していきたい。

bookwalker.jp

bookwalker.jp

 

実はこれカクヨムでもまだ読める(そもそもがwebコンテスト投稿作で中間選考まで残った百合作品なのだ!)のでお気軽に。

ふじょ☆ゆり(黒河こさめ) - カクヨム

 

ピクシブでも読めるようにはしてあるけどそっちはいずれ取り下げるつもりだ。

何故なら読みにくいのと注目度低いので。

「私と彼女の腐った事情 第一章」/「こさめ」の小説 [pixiv]

 

 

kindleとEntyでの連携を始めています。
過去の青空文庫から中長編を一部取り下げてあるのだが、それを電子書籍にしたいな。
販売前の作品をEntyで予告的に公開しているが有料プランは今のところ付加価値がないので、それをアナウンスした上でEntyは主に告知に用いている、って感じです。
Entyは記事のフォーマットがいいんですよ。

 

もう少しEntyOnlyの価値が提供できるようにしていきたいなあ。

夏コミ受かったら『ふじょ☆ゆり』の番外編のえっちな本(主役のではない脇役コンビの)をコピーか何かで出すつもりですが、そういうのを事前に読めるようにできたら面白いかもしれない。

 

それから、botsuhakaというのを始めました。
投稿作品で没になったやつを供養(拍手)してもらえるサイトだそうです。
デザインがかわいいし、供養が一定数を超えるとDL可能になるのが面白い。
その時に条件をつけておけば商用利用や二次創作にもつながるかも、みたいなサービス。
面白い。しかもamazonのほしいものリストともつなげることができるので、そこでサービスを受けることも可能。

botsuhaka.com

早速供養をして頂いた。
この作品は童話賞の落選作品。
他にも色々あるから、青空文庫で無料公開している作品やpixivで無料公開している作品を少しずつbotsuhakaやEntyに移行していくことにします。

pixivは同人誌の宣伝に最適なんですが文章作品を読んでもらえる場ではないと思う。
そういうのはランキングの上位にある作品がどういうものが多いかを見ればわかる。

青空文庫に現在掲示している作品の中長編はEntyに、短編はbotsuhakaに移します。

未完作品を青空かカクヨムに残すようにしておきたいんだけど、どうかなー。


創作ですが水面下で今お二人の作家さんに百合絵を依頼しています。
ひとつが電子書籍、ひとつが同人誌です。

ラフが届く度に興奮して奇声を発している。ありがたいことです。

noteでのコラムも停滞しているし、一月以降イベントをまわってばかりでしたが4月以降は予定をいれずに地道にやります。


新作は電子書籍の新作は宇宙海賊主従百合の予定で、それをどんどん書きたい。

 

末筆になってしまいましたが、こないだ百合展に行ってきました。
2016年に引き続いてガジェット通信で掲載して頂きました。

getnews.jp

2016年のはこちら 

池袋マルイ『百合展2016』で百合を拝もう! ~終電には加瀬さんの妹は天使~ | ガジェット通信

今回はカメラ新調したんですが、撮影する側がへっぽこだと何にもならないんだよな…

中の方には開場前の忙しい時間に取材協力頂き大変お世話になりました。
御礼申し上げます。

会期中にまた行きたいなー。

 

 

書きたい百合のネタは向こう三年、いや十年分くらいたまっている。

専業作家になれたらこの時間が半減するわけです。精進しないといけないんだけど、こういう記者活動をたまにする理由は楽しいからです。というより、そうでもしないと外に出ない。

書泉ブックタワー8Fで『百合の世界入門』コーナーができていました

秋葉原書泉ブックタワー8Fで『百合の世界入門』フェアが展開されていた。

これは12月頭の話なので、今もこのフェアがあるかはわからないが、百合の棚は常設されているという。

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泣かせるのは『マリア様がみてる』が常備されているところだ。

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主観に基づいた百合の話をする。

2016年11月は『百合の革命月』と称したのは電撃大王編集・楠達矢氏だ。

11月は『やがて君になる』『ハッピーシュガーライフ』の新刊が特典付きで発売された。
『エクレア あなたに響く百合アンソロジー』の発売、『百合姫』も月刊化。
これらの動きをさして示した言葉だ。

 

 

そうかもしれない。

ただでさえ2016年10月には『百合の世界入門』が発売された。

業界横断イベント『百合展』の開催も併せれば、2016年そのものが百合の革命年であったのではないだろうか。

百合ブームと言われるものはかつても何度もあっただろうが、今回の2016年秋の百合創作物出版ラッシュの背景にあるものは何だろうか。

これは『ひらり、』のような百合に特化されたアンソロジーが背後にあるわけではない。『やがて君になる』に代表されるように一般漫画における百合の存在感が増した現象、といえる気がする。

 

『Enty』を用いた『ガレット』の創刊も特徴的だ。

紙媒体だけでなく電子媒体の存在が広がりつつある。

出版社の本が売れない時代に、自発的に生まれた百合文化。

この流れは今でなければ生まれないものかもしれない。

 

百合と媒体の電子化は無関係ではないのではないだろうか。

以前は、というのは『マリみて』や『セーラームーン』以前の話なので大昔だが、百合の漫画というと成人男性が購入するようなアダルトな商材でしかなかった。

けれどもそのうちにゲームでもアニメでも小説でも漫画でも、百合の代表例と呼ばれるものが登場した。

アダルトな表現だけでなく、恋愛に基盤をうつし、さらにその恋愛表現の多様性、細分化が促されていった。『百合姫』、『ひらり、』、それからタイトルを抜き出すなら『青い花』から『ゆるゆり』まで、さまざまな形状の百合表現が産出された。もちろん、『きらら』系の漫画もそこに与するとみなしている。百合漫画として打ち出されたものではなくても、百合好きにはたまらないシチュエーションが数多く提供されているからだ。

晴れて百合漫画のビッグタイトルは恒常的に書店にもおかれるようになった。それが少女漫画か百合漫画かはみわけがつかないというのが一般の人たちの印象だったろう。

この百合革命の背景には百合の読者層の変遷があるように感じる。

読者として百合を支える層に女性が多く含まれるのでは、という視点が出版社側にも備わったのではないかということだ。

乙女ゲームの文化を広めたのは携帯や手持ちで運べるゲーム機のおかげだという話がある。

とてもではないがコンシューマーゲームだったら、少女たちは親の前や兄弟の前で遊べないであろう内容であることから、この話は真実味がある。

それと同様に、スマートフォンで閲覧可能な電子媒体が一定数の女性百合読者を引っ張ってきているのではないかと思われる。

性別を問わず百合読者が増えている、という話なのだが、その時に特に女性読者にとっては電子媒体が一助になっているのではないかと感じる。

コンテンツそのものではないとしても、例えば書店で百合漫画を購入するのが恥ずかしいという手合いにはオンラインショップが頼みの綱になるだろう。

 

百合が一定数売れるとなれば、出版社も書店もそれは着目する。

ただ、どんな書店でも百合棚が設置されているわけではない。

この秋口に私は秋葉原から吉祥寺まで百合を求めて中央線であちらこちらの本屋を往来した。けれども地元駅の本屋では百合姫は置いていても、百合漫画のタイトルはさっぱり。というほどの認知度だった。

 

アニメイトメロンブックスとらのあな、コミックJINなどの書店であれば百合は当然のように特典付きで展開されるが、腐女子やオタク女子ならともかくただの百合好きの女子がそうそう出入りするには入りにくい雰囲気の店もある。

店によっては裸の女の子のポスターが貼られていたりと完全に男性用のディスプレイであったりもする。

もちろん、それ自体に異存はない。

ただ、だからこそ、一般書店でも百合が着目されている場所があればありがたいと感じてしまう。

 

 

だから、こういう一般書店…いや、ブックタワーを一般と言いきるには専門性が高すぎるきらいはあるかもしれないが、普通の女の子も立ち寄れるような店に百合が置いてあるのは正しい処置であろうと言いたいのだ。

かつて、百合漫画の存在すら見当たらずに、女でありながら友達を好きになる自分がなんなのかわからず、どこにも身近な漫画を見いだせずにいた思春期をすごした者としては、こういうジャンルがあると示されるだけで安堵する。

かつて、14歳だった自分がもしもこの店のこの場所にふらりと立ち寄っていたなら。

この新しい百合の革命月に並ぶタイトルは、これまでの代表例と何が違うのだろうか?

 

前回の百合ブームの際の代表的なタイトルは何だっただろうか。

異論もあるだろうが、『普通の人も知っていそうなタイトル』を基準とすれば、認知度があるのは『青い花』『ゆるゆり』『けいおん!』、それくらいではないだろうか。

そして現在の代表的なタイトルは『やがて君になる』だろう。

前回と現在、これらの相違は何であろう。これは主観だが、女性だけの世界のなかの百合表現であったものが、人間性における百合表現に変遷されている点ではないだろうか。

『やが君』というタイトルが、百合姫などの百合専門誌ではなく一般誌から排出された点がもう既にそれを体現しているような気がする。

『仕掛け百合』『結果百合』という言葉もあるが、『やが君』が仕掛けられたものだったとしても、それが支持されなければ罠にすらならない。

新しい百合表現を支えるのは、百合を恋愛ではなく人間の属性として捉える視点、ジェンダーレスなその世代ではないだろうかとうっすら感じている。主観だが。

 

いずれにしろ一般書店に百合が並ぶのは望ましい。

百合によって書店が元気になればいい。

是非、もじもじしながら女子高生に本を選んでほしいものだ。

 

 

【参照記事】

blog.livedoor.jp

 

 

【その他、執筆した百合関連記事です】 

getnews.jp

note.mu

 

☆画像撮影・記事掲載は許諾済みです。

タンブラーで風景+百合な掌編掲載をはじめました

タンブラーをはじめてみました。

実は未完成の百合小説がたくさんあるので、そちらの文章を更新したり、電子書籍の宣伝に使えばいいかなーと感じはじめています。

正直テキスト向けのツールではないかなあと思っていたのですが、視覚に訴えることが何かしたいのにできないと感じていた不満の解消につながっている…気がします。

とにかく長編脳なので、どうしたらいいかわからずにいたのですが、今まで書いていたSSですら、もしかしたら「日々目にしていただく」分量としては多かったのかもしれない…と感じて、短めの文章+画像をするようにしてみました。

以前から「風景って百合なんだよな」と思っていたので、それを具現化できそうな気がする。

 

http://kosame-tmb-blog.tumblr.com/

滅びなかったものたち ~10/18玄光社より発売 「百合の世界入門」に好きな百合作品を紹介する記事を寄稿しました~

この度、10月発売の「百合の世界入門」というムックにお招きいただきました!

 

百合の世界入門 « 書籍・ムック | 玄光社

 

本当に少しだけの文量だけれども、好きな百合作品について紹介記事を書かせていただきました。

これは嬉しいことでした。
「嬉しい」の内訳には色々あります。
まず、紙の本に関するご依頼であったこと。
それから。百合に関するご依頼でったこと。
漫画に関するご依頼であったこと。
そして、自分が好きな作品に恩返しができるということが、最大の「嬉しい」でした。

実はこのご依頼をいただいた時、担当の方からのメールネームが「百合」で統一されていまして。
たぶんメーリングリストなどを活用されていて、別の仕事とふりわけるためだったのでしょう。(この件を記すことは許可をいただいています)
ダイレクトに「百合」から依頼が来た、というようにも読み取れて。
「百合」からメールが来るたびに、「ああ…『百合』から認められている…」などと脳内で喜ぶ遊びをしていました。

文章がお目に留まるのは嬉しいです。
正直、自分なんぞよりも百合作品を知っている人はたくさんいらっしゃいます。
読書量では、かなわないです。
自分は、百合好き、というよりも、「レズビアンなので、百合漫画を読む」のです。それだけの素人です。
小さい女の子が「りぼん」を読んでいる、ような感覚なのです。

しかし、実際に、幼少期には百合の漫画はこんなにはありませんでした。
現在では「りぼん」にも「なかよし」にも百合の漫画が、それっぽい描写のあるものや、それそのもの、といった作品が「恋のひとつのかたち」として組み込まれるということがあって。
それを、どんな人気のある百合漫画の動向よりも興味深い、と思いつつも、怖くて読めないくらいに、焦がれる気持ちでその事実を眺めていて、そして、自分のときにそうだったらよかったと思いながらも、あとに続く人たちへの幸福を祝いたい気持ちで眺めている立場です。
読まないとな。
だから、百合好きか、と言われると、わからないです。
正直。
百合コンテンツの需要家としては、もう少し貪欲であるべきとも感じます。

ご依頼が嬉しすぎて、けれども何がきっかけかわからず、ライターつながりのどなたかが自分を推してくれたのかなあとも考えまして、情報解禁後にそれとなく報告をしてみたりもしたのですが。リアクションから鑑みるに、全然、そんなことはなかったのでした。十中八九、ニュースサイトで「百合展」の記事を書かせて頂いたこと。
それが大きかったのかな、と、思います。

 

そもそもが自分がブログやニュースサイトで記事を書くようになったきっかけは、どちらかというと百合作品を書いていたからです。
ライターをしようと思ったのは、今はもう亡きプロジェクトですが、講談社の「プロジェクトアマテラス」がきっかけでした。
知っている人は知っている、知らない人は全然知らない企画です。
現在はKADOKAWA×はてなが「カクヨム」という小説の投稿サイトを運営していて、そちらはお聞き及びの方もいるのではないかと思うのですが。
両方とも、つまり、要するに、小説のコンテストをオンラインで作品を読者に見せながら開催する、という大胆不敵な企画です。
で、私は2012-2013年頃にアマテラスに投稿をしていました。
元々十代の時から百合作品を書いていましたが、その時も百合作品を投稿しました。
一定数の書き手の方と仲良くしていただいたり、色々なスレッドでプロの編集者の方と対話させていただいたりしたのですが、まあ、作品は落ちたのです。

オンラインで公開されている状態での落選というものはなかなか過酷でした。ただ、プロの編集者の方とリアルタイムで対話できる機会は、かなり貴重でした。
そこで色々情報を調べたり、書いたりしているうちに、ふと自分のうちの「作家になりたい」というだけのこだわりが氷解しまして。
とりあえず、売文できるところを探そうと思うようになりました。
つまり。
要するに。
プロの人たちが求めているのは「作品」ではない。
「商品」だと気付いたのです。
お金になるもの。
生々しい言い方ですが、貨幣に変えられるもの、というものは、もう、作者のものですらない、ということに気付いたのです。
作品、ではない。
商品です。
何度も投稿している人なら、ある程度進むと、気付くことです。

そこに一旦は失望する。つまり、かわいいわが子であるところの「作品」を「売る」なんて! という、矛盾が出てくる。自分は「作家」になりたい。けれどもわが子は「作品」のままにしておきたい。これを叶えるのは。
この二つを叶えるのは、選ばれた人だけかな。という、それまで薄々気付いていたことに直面しました。で、選ばれた人であろうとするよりは、早々と失望と諦念を乗り越えて転身した方がいいかな、ということを思いました。

 

作品を売ろうとせずに、売れるものなら何でも書こう、という修行のような気持ちで、「作品」以外を書くようになったのです。この選択肢は、結局、「作品の商品化」を拒む流れでもあるのですが。まず、自分は、「商品」をひとつも作ったことがないことに気付いたのです。「作品」は作ってきたのです。たくさん。それはいいんです。そして、誰も「作品の商品化」なんて望んでいない。ここまでは自然。

ただ。
実は出版社側もそんな残酷なことはしない。素人の作品を「商品」に仕立て上げる、なんてことは。まず、そんな過酷なことは素人には強いないし、そして、「作品」を選ぶなんていう余裕はないのだ、ということを知りました。最初から「商品」としてあらわれたものだけを、売るのです。たくさん積み上げてきたものが、ひとつも「商品」でなかったと気付いたとき、「商品」を作る練習からはじめなければなりませんでした。

創作ではなくて、文章の商品化、ということからはじめたのです。

このあたりは語ると長くなるのですが、猫の電子書籍を元手に、ニュースサイトのガジェット通信さんに週末ライターとして応募しました。記事を寄稿して掲載されるようになるまでは、それほど時間はかからず、ここまでの段階は、わりと、案外、誰でも、クリアできるような気がします。ガジェットさんでは常時ライター募集、なので。
本当に間口は広いのです。

ただ、誰でもできることとしても、本当にやる、ということは違うということを覚えました。かなりゆるく、けれども時には険しく、とにかく実質的、現実的に文章の商品化、ということ学びました。

 

で、2-3年も続けていまして、今でも楽しく書かせていただくことはあるのですが(最近は開店休業状態ですが)、やはり、こんなことしていていいのか? 記者になりたいのか、自分は、という考えも生じるようになりました。

作者になりたいんじゃないのか? と。

けれども、以前とは全然違う気持ちで「作者」になりたいと感じるようになりました。

 

昨年の秋から今年の年明けにかけて、尊敬している方にお会いする機会がありまして。

御一方は、イラストレーターの青山みるく先生。もう御一方は、京極夏彦先生です。
会うと言ってももちろん、トークイベントやワークショップに参加する、という大多数の一人として、です。青山みるく先生は、幼い頃に愛読したサンリオの発行誌「いちご新聞」の紙面を飾る愛らしいイラストで著名な通称「みるくちゃん」。

京極夏彦先生は、言わずと知れた妖怪をモチーフとした推理小説作家です。

実はこの時期、ほかにも色々のイベントに足を運んで、ドナルド・キーンさん(今考えてもレアすぎるイベントでした)など、著名人のお話を伺って記事にするということをしていたのですが、この時期、このお二方、とにかく創作者として根源的な尊敬を抱いている方々のイベントに参加できたというのは物凄い体験でした。

一方はファンタスティックでガーリィでファンシーなイラストレーター。
もう一方は時にはグロテスクな描写もいとわない小説家、ということで、まったく共通点がないようですが、あったのです。直接、お話を伺って、思い返して、共通していた点。それは。

 

「好きなことには懸命になれ」という姿勢でした。

 

いや、お二方が異口同音に声をそろえてこういう言葉をおっしゃったわけではないのです。その姿勢を感じた経緯をつまびらかにするとかなり長い話になるの割愛します。

好きなものに関しては、急ぐことを厭わない、素直に、ぶつかっていく、ということの大切さを間近でお話に聞き入っているうちに肌で感じまして。

自分の趣味が大々的に記事に反映されるものではないということを元々感じていた時に、確かにそれこそが「文章の商品化」ということであると知りながらも、少しだけ自由になりたいと感じるようになりました。

 

「文章の商品化」それはよろしい。
それが少しだけ身についた、それでよろしいのです。
無理に商品化の看板を下ろす必要はないのですが、もう少し自在になりたいと思いました。少しだけ、方向性を変えるようになってきました、というか実際ほんとに変えざるをえなくなったというのもあります。その、少しだけの方向転換、というものの根底に尊敬している方々から(勝手に)受け取ったメッセージがあるのは、本当です。

 

まず、LGBTポータルサイトの「FREE!!」さんで、コラムの場をお借りして、レズビアンとしての自分を明かすようになりました。加えて、「百合」に関する記述をnoteで始めるようになりました。百合記事そのものは、まだ、数点、ほどしか書いていないのですが、とにかくきちんと自分の言葉で語ることを始めました。

その矢先、というほどではないのですが。

ここに至り、百合に関するこの度のお声がけをいただいたので、つまり浮かれています。


ガジェット通信で百合展の記事を書いているので、そちらがきっかけなのかもしれません。今回のお誘いのきっかけが、正直、何であったのか、自分ではわからない状態なのですが。ほんとにそうだ、と思いました。「好きなものには懸命にならないといけない」です。

 

青山みるく先生は仰っていました。
「好きな人ができるとすぐに会いにいっちゃう!」と。これは恋の話ではなく、憧れのクリエーターさんについてのお話を伺った時のお返事の一部です。
京極先生は仰っていました。「取材している暇なんかないんだから」
京極先生は、執筆前に取材をしている暇はない、という、これは本当にそのままのお言葉です。脳内の構成だけであれだけの長編を書かれる御方らしい発言ですが、つまりなんというか京極先生の場合は依頼がたくさんありすぎてその暇がないという意味も含まれるのではないかとも思うのですが。ただ、あわせて語られていた京極先生の敬愛する水木先生のお言葉として「一生懸命にならないとギロチン」という言葉をおっしゃられていたので(「あの人はすぐギロチンといいますからね」といった調子で)、そこから勝手にあわせて汲み取ったメッセージでもある、のですが。

彼らが作るものは商品ではあるのですが、商品も必ず作品であることが前提されるのではなかったのか、と、最近は思います。

 

百合に関するレビューを、もう少し、続けてみようと思います。

愛好家と名乗るのはおこがましいですが、愛しているのは確かだし、自分は確かに百合の需要家の一人です。

折しもキンドルでアンリミテッドがはじまるタイミングにあわせて、百合作品の電子書籍化も着手しているので今年は本当に百合三昧で幸せです。好きなことについて語りだした途端にお声がかかったのは、幸いです。

 

昨今、百合は支持を得ているということ。

それ自体についても驚きを感じていて、まず、思春期の自分が世の中の現在の百合の氾濫を見たら涙するはず。教えてあげたいです。

 

LGBTという言葉が世間に流布されるようになったのは、ここ数年。

特に2015年、2016年になってからぐっと認知度があがりました。
私個人はもう今年でそれなりの年齢にあがってしまったわけで、そして、本当はもっと百合作品を読みたいと思いながらも、心理的にできずにいたわけで、今回のお声がけ、(しかも百合の手引書への!) をいただいて、何かこう許されたような気持になりました。

よかったな、自分も、いていいんだな、と思いました。
クローゼットの暗いオタクのレズビアンも、きらきらした百合作品を読んでいいのかな? と。これは皮肉ではないしそのままに受け取ってほしいのですが、もっと早くこの百合文化の氾濫に遭遇したかったという悔しさがあるのです。
もっと早く…
それは、年を重ねるにつれ、誰もが下の世代に対して感じる憧憬なのかもしれませんが、今、このタイミングで「百合」を紐解いていってもいいんだなあと。

ひとつのマスターキーを与えられたような気になりました。

実際自分が今の時代を14歳としてすごしていたとしても、「百合作品」に少しでも興味を示したらレズだと思われてしまうのではないか? バレてしまうのではないか? という、私の実際の思春期とは全然別の悩みが生じていたのではないかとも思うので。

 

私は百合を読み書きします。百合を愛するか、というと、わからない。いや、もちろん、愛してます。けれども、そうでなくて、なんというか、百合はもう必要だったんだ、という話でした。

実際、多読家ではないので、知っている限りの作品についてしか語れなかったのを憾みとします。けれど、実は、このご依頼をいただいた時、無理して「最近の」百合作品を通読してからとりかかろうかとも迷ったことを白状しておきます。

それは、致しませんでした。
それは嘘だからです。

私が選んだ本は、きっとこのムックのなかではかなり古い部類に入ることでしょう。昨今の作品に比べれば百合であるかどうかすら疑問を感じる方もいるかもしれません。

けれども自分の属する分類の名前が「都市伝説」とすら扱われていた時代に、苦し紛れに掴んだ藁のような色褪せない清新な鮮やかな作品群、希望、みたいなものであったことを予め伝えておきます。紙面を頂きながら申し訳ないのですが自己満足なのであんまり参考にならないかもしれないということをお断りしておきます。

これをきっかけに、これから、平成以降の長いブランクを埋めるべく百合作品を少しずつ読んでいこうと思いました。そんな寡黙を保ってしまったのを恥ずかしいとも思うのですが、本当にね。

 

白状をするなら、うかうかしている間に百合がたくさん出版されすぎてどれから読んでいいのかわからない飽和状態に陥っているのも私の現実です。寄稿が先立ちましたが、読者としては初心者状態なのでありがたい! という気持ちです。

紹介させたいただいた作品については、不正直にならずに、素直に、この先自分がどんな作品をどれだけ読んでも不朽に愛するだろう作品として紹介したので。
完全に「自分の」好みですが、依頼自体にはっきり「自分なりの」好きなものを、という言葉が含まれていたので思いきりました。それが、もしかしたら私と同じ世代の、本当は私と同じ気質を保ちながら不透明化されていたがために主婦になってしまったかつてのお嬢さん、とか。一定数、今でも不透明化のなかで生きている人たちの目に留まったらいいな。


作品そのものはジェンダー観が今より古いとしても素晴らしいものばかりなので。
そこは保証します。

そして、紹介しきれなかった作品のレビューは、ここやnoteでつづっていきます。誰に求められなくても、私が、勝手に、そうしたいがために、です。 

 

百合の世界入門  

百合の世界入門

百合の世界入門

 

 

 

 


togetter に参加作家さまの情報をまとめました。(ほとんど自分のためっす)

togetter.com

レズビアン、百合を語り読む。|こさめ|note(ノート) 

note.mu

池袋マルイ『百合展2016』で百合を拝もう! ~終電には加瀬さんの妹は天使~

getnews.jp

「ふじょ☆ゆり」腐女子と腐女子の百合作品を無料リリースしました+まとめ

この度、でんでんコンバータを活用してBWインディーズから腐女子腐女子の百合作品を無料でリリースしました。

近頃の私はkindleから百合官能作品を電子書籍で販売しています。

しかしもともとは報われなかった投稿作品を世間に泳がせたいという志から始めた電子書籍化でした。

その本命の作品をようやく電子書籍化できた形です。念願の、リリースです。

宣伝します。無料です!

kindleでは無料販売がかなわないのでBWインディーズからリリースしました。

土壌的にもこちらのがあっているという気がします。

そしてでんでんコンバータは使いやすかった!

記法を覚えるまでちょっとまごまごしましたが、できてみると体裁が綺麗。

とても満足です。既にキンドルで発行している作品もでんこちゃん(愛称)で組み直してあげたいです。可能なのかな…

 

『ふじょ☆ゆり 上巻』

bookwalker.jp

『ふじょ☆ゆり 下巻』

bookwalker.jp

 

この作品、本編は12万字、番外編は総じて5万字ほどあります。

それをすべて無料で公開してます。

自分で言うのもなんですが、これは破格なのでぜひご一読を願いたいです。

何が破格かというと、この分量は文庫本一冊くらいあるんです。

もし同人誌で文庫サイズで出版したら一冊700円くらいにはなるんじゃないかと思います。B6-A5くらいだとしても400-500円くらい。

ただ、印刷費は一切かかっていないので無料でございます。

お得でございます、と申しておきます。

この作品に着手したのは2013年。だったはず。

私にとって「作品を人の世に出す」ことを意識するための試金石となりました。

 

同じ理由で、さまざまなデジタルツールにこの作品を無料でアップしています。

それらをまとめておきます。


カクヨム

kakuyomu.jp

kakuyomu.jp

pixiv

www.pixiv.net

のべるちゃん

novelchan.wgt.jp


taskey

taskey.me

 

本当にいろんなところでリリースしているな! と思われるかもしれません。

というよりも、まずテキスト媒体のソーシャルサービスが増えたということだと考えています。新しいサービスが開始されるたびに律儀に当該作品を投稿するようにしていたらここまで増えたという感じです。

どれでも無料で読めるので、読みやすいツールから読んでいただけます。

 

上記のなかでひとつだけテキストサイトでないサイトがあるのですが、「のべるちゃん」はフリー素材を利用したノベルゲーム制作ツールです。

つまり、ゲームとして絵付きで作品世界を追っていただくことができます。

プレイ時間は全編通して二時間くらい。

テキストで追うのはめんどくさいという方にはうってつけだと思います。

 

これは2015年の年明けから夏場にかけて制作したのですが、正直ゲームはプレイするのはたやすいですが、作るのは大変でした。取材を含めたとしても小説の執筆の方がずっと早く済みます。ゲーム制作はとにかく時間がかかる。このゲーム制作にかけた時間で小説が何本かけるんだろうと感じました…

ただ、自分の作品に絵がついていくわけですから、それは面白かった。

まるでメディア化されるような体験ができたといいますか。

ゲーム性は一切もたせられなかったのですが、シナリオ化することで作品の見直しもできました。

 

この作品を表に出す作業を通じて、2013年以降、文章を見られること、読者に対峙する意識が育まれた気がします。どうやったら読んでもらえるのか? ということ。趣味でやっている間、自分は読者すら意識していなかっただろうと思うのです。

継続すること、完結させること、それから好きなものについて書くこと。

このあたりを学んだように感じます。

 

余談ですが、この作品は講談社プロジェクト・アマテラス「ワルプルギス賞らいと2013」の読者選考通過作品であり、角川書店カクヨム「第一回カクヨムweb小説コンテスト」恋愛・ラブコメ部門の読者選考通過作品でもあります。

なので、一定基準の品質(?)は保証できます。 

kakuyomu.jp

 

同じ作品、同じキャラたちには二回のチャレンジをしてもらったわけです(落選確定後のリトライですから時間的にも二重投稿ではないです)。この作品は頑張り屋だったなー。同じ作品を使いまわしてしまったのですが、コンテスト投稿と言うよりも、他のツールと同じように新しいサービスが始まる度に、この子たちを投入して働いてもらって、合う合わないを理解したり、勉強した感覚があります。ただ、この作品を今後コンテストに投稿することはありません。もう解放してあげよう! という気持ちで今回のリリースに踏み切りました。読んでもらえることで作品が陶冶されるといいな。

 

ちなみに、もともとはこの作品の着想は2011年に出した創作百合同人誌でした。

腐女子腐女子の百合ってよくね? と思いついて出した小冊子です。


ふじょゆり

www.pixiv.net

 

実はまだ在庫があるので、こちらはこちらで何か展開させてあげたいなーと思いつつも、当面は別の百合作品をkindle電子書籍でリリースする活動がメインになりそうです。